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自分の呼吸の音が酷く不快だった。

貴方に届かない場所でずっと歌っているあの日の私みたいだった。

叱責の声ももう聞こえなくて、ほらねって微笑む風のさざめきが愛おしかった。

どこに行ったのだろう。

皆目見当の付かない問だ。

貴方へ捧げた昨夜の言葉とか、全部聞こえないままでよかった。

貴方が甲斐性なしでよかった。

きっとこのまま死にゆく解だ。

大丈夫と呟いた。

大丈夫と言い聞かせた。

これらの遊楽を許すまじと。